2016年11月27日日曜日

ゲストハウス開業は難しい、ということに気づいた。

一年間の旅の後、2000年に帰国してからしばらくは
イサの実家(埼玉県)に身を寄せて
ゲストハウスの物件探しが始まりました。

夜な夜などんなゲストハウスにしようか?
夫婦で相談(妄想)しました。楽しかった。

場所はやっぱり浅草がいいよね。

一泊いくらにする?1000円位かなあ~。

どうやってお客さん集めようか?
成田からの電車に乗ってさ、バックパック背負った外人にさ
「宿探してる?うちゲストハウスだから、泊まらない?」
って客引きしよう。
(2000年当時はまだネット予約なんてありませんでしたから。)

とか。

すっごい現実的じゃなかったな~。

でも、「できる」って思い込んでましたね・・・・
若いって素晴らしい。


で、浅草界隈の不動産やさんに入っては
「なんか家とか~、マンションとか~、ビルでもいいんですけど~。
ゲストハウスやるのに貸してくれるとこ、ありませんかねっ」
って。
脳天気ですね。

雑居ビルの一室でできると思ってましたから。
(実際はできる方法があるのかもしれませんが)
海外では結構普通に雑居ビル利用のゲストハウスがありましたし。


だけど・・1個の物件紹介すらしてくれません。どこも門前払いでした。
そうですよね、1年放浪後すぐですから。
日焼けで黒いし、久しく働いてないからそこはかとなくアヤシイというか
信用できない感じがプンプン匂ってるんですよ。私たち。


そうでなくても、そんなゲストハウスなんて聞いたこともない商売、
そんなものには簡単に貸してくれないです。
何軒か不動産やさんまわって
「できないかあ〜」
作戦し直そう、となりました。

続く


ゆみこ



2016年11月23日水曜日

おわりではじまり。~長旅からの帰国~

どこから話そうかと考えましたが,,,はずかしながら。
恥ずかしくて、なかなか書き進められなかったです。

1999年4月。
家族3人、旅に出ました。イサ29歳、わたし27歳。そして娘3歳。
イサはそれまで6年勤めていた会社を退職して
「人生一度きり、やりたいことをやろう」
…あまりにもベタですね…若気の至り。
世界中旅してまわりました。

1年後帰国して「さあどうしよう?」「ゲストハウス、やろう!」
簡単に考えてました。
旅が好きで、数えたら今まで200以上のゲストハウス、ホステル、安宿に泊まりました。

利用する一番の理由は
「安いから」
だけど滞在していると安いだけではないことが分かってきます。

・自炊ができる。長期旅行だと、外食ばかりはキツイです。お金も体も。
・洗濯ができる。身の回りは清潔に保ちたいです。
・情報が得られる。何より、これです!ゲストハウスには世界中から旅人が集まってきます。彼らはみんな自力で移動し、目的地にたどり着きます。彼らに聞けば、どこにどうやって行くかが分かるのです。(今はググれば何でも分かってしまいますが、当時は重要でした)

今でも、ふとした時、旅先で見たガイドブックに載っていない場所の風景が頭に浮かぶこおがあります。
「あそこは一体どうやってたどり着けたのだろう」
と不思議に思うけど、ああ、そうか、ゲストハウスの誰かに教えてもらったんだっけ。と今更ながらゲストハウスの存在の大きさがわかります。

日本には当時、そういったバックパッカー(定義が難しいですが比較的長期間、自力で旅してるような人)向けの宿泊施設が少なかった。
日本は旅をしにくい環境なのではないか。それなら、自分たちでつくってしまおうと。

…これがわたしたちのゲストハウス開業までの長くて遠い道のりの始まりでした。

ゆみこ

2016年11月17日木曜日

はじめに

「やらない」と思っていたブログですが、始めてみようと思います。

開業して丸2年。毎日いろんな国から(もちろん日本国内からも)いろいろなお客様がいらっしゃいます。

宿の共有スペースではお客さま方と毎日お話をします。とても刺激的。考えさせられることがたくさんあります。

そして、みなさんとても素敵です。表情がいいんです。旅をするっていいことだって改めて感じます。

おかげで一時期封印していた旅行も再開しました。


みんなの旅のこと、わたしたちの旅のこと、宿での毎日そして、かんじたこと。記録していきます。


よろしくお願いします。


ゆみこ