2004年8月。
夜逃げこそしませんでしたが、かなりな失敗感と共に
古巣、月島へと戻ってきた私たち。
いい年して、子どもまでいて、いつまでもバックパッカーに未練があって。
本当に条件のいい仕事辞めて世界一周なんて。
それがいけなかったのだ。
これからは心を入れ替えて精進しよう、と。
今までの浮ついた気持ちを恥じ、
海外放浪のことはひた隠して、真面目に生きようと決心しました。
好きなことをして自由な生活のほうが素敵?
同じ会社に勤めて、地元の人と付き合い
真面目にコツコツやることは馬鹿らしい?息苦しい?
そう考えるのも真理です。
が、問題はそこではない。
生活のスタイルをどうするか?
環境を変えればより良い人生になるのではないか。
人はつい、そう考えてしまいがちですが
そこではないんです。一番に変えなければいけないものは。
どうして自分は不幸なんだろうと感じた時、自分以外の回りに原因を探してしまいます。
そして、それは大抵変えようがなくて、絶望します。
だけど、運命は変えることができます。
なぜなら、不幸の原因は必ず自分の中にあるものだから。
他人は変えられないけれど、自分は変えることができます。
何が自分に足りなくて、直さなければならないのだろう?
月島という土地は私に考える時間をたっぷりくれました。
私に足りないものは
コツコツ頑張ること。
小さなことを大切にすること。
続けるということ。
感謝すること。
32歳の挫折でした。