2016年12月28日水曜日

帰国後の生活

2000年5月

一年間の世界一周(?)旅行から帰ってきた私たちは
「年収5000万円も夢じゃない」という広告に乗せられ
ある宅配ずし専門チェーン店に就職します。

労働は過酷、と言えると思います。
イサは朝9時には出勤、全ての業務を終えて帰宅するのは
午前1時~3時。そしてまた朝9時出勤。
睡眠は3~4時間。
年末年始はその僅かな睡眠さえ取れませんでした。
休日は一応ありますが、トラブルが起こったり、バイトが休めば代わりに出勤。
仕事で失敗があれば、給料から罰金と称する天引き。

ひどいでしょう?
でも、いいこともありました。

雇われの身ではありましたが、これは自営業の形にかなり近かった。

自営業、ということがどういう事か分かる良い機会でした。
一番よく分かった事は、休みは基本的には無い、ということでした。

それから
店長がたった一人の社員なので、店に家族が自由に出入りできました。
・・・というか、家族はタダ働きしてその店舗の労働力を補うのです。

悪く考えると損な気もしますが、家族でいられる、
そして同じことを目標にして
いつも同じ目線で物事を考えるということは
実はとても楽しいことでした。


このことは今「自営業をする」ということを覚悟するには良いトレーニングでした。

そして、うまく休みを取らないと、長続きはしないということも分かりました。

そう。長続きしなかったのです、この生活は。
2003年8月、働き詰めに働き詰めた私たちは
精根尽き果てた、という感じでこの宅配寿司の会社を退社しました。


続く

ゆみこ








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